つづく日々を奏でる人へ

Twitterに書ききれないことを載せていきます。 TwitterID:Nonnwitter

人生初ゼルダ日誌⑸ 姫と美少女と幼馴染みと新海誠

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お久しぶりだよゼルダ日誌。

皆様お元気ですか僕は元気です。季節の変わり目でさぞ体調を崩しやすいことと思いますが、僕の操る元気いっぱいなリンク君を見て少しでも笑顔になってもらえれば幸いです。

 

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さて前回。ノリでガノン城に飛び込んだものの見事に返り討ちに遭い、泣きながら城を後にしたリンク君。

傷付いた心を癒すべく、今回はいつぞやにカカリコ村で出会った美少女パーヤちゃんのもとへ向かいます。

彼女なら。自分を英傑を讃えてくれる、あの優しく可愛いパーヤちゃんなら。

おめおめとガノン城から戻ってきた情けない自分をも受け入れてくれるはず。今のリンク君には癒しが必要です。

 

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勇者改め仕事疲れをキャバクラで癒すサラリーマンみたいな心理になってますけど会いたいものは仕方がありません。当然のごとくパーヤちゃんの寝室に無断で侵入します。

 

ふふふ…ぐっすり寝てて可愛いねパーヤちゃん…一体彼女は今どんな夢を見て


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「…リンク様…」

 

 

 

 

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マジ????????????

なんということでしょう。微睡む彼女の口から紡がれたのは、他の誰でもない英傑リンクの名。つまりそれはそういうことでああいうことなのでしょうか。彼女は夢に見るほどに自分のことを…?

 

いやまさか。会いに行ったのはこちらの方なのに都合良くあちらも想ってくれているだなんて。夢を見てるのはどっちなんだって話ですよ。勘違いもほどほどに

 

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『リンク様のお姿はとても凛々しく…思い描いていた勇者様そのものでございました(パーヤの日記より)

 

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『リンク様とお会いしてからなぜか胸の高鳴りがとまりません』

 

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ぱ…………


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パーヤ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!

 

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閑話休題

パーヤちゃんとの結婚が確定したところで、当面の旅の目標を設定します。

有識者のフォロワー様に伺ったところ、どうやら前回苦戦を強いられたウツシエ探しはあくまでサブクエストのようなものだそうで、メインストーリーに直結する神獣開放の道中で「余裕があればウツシエも…」というスタイルが正道だそう。

前回ガノン城にいきなり飛び込むという邪道中の邪道を往ってしまったので、これに懲りてしばらくはまっすぐ進んでみることにします。目指すは神獣の開放。

 

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とはいえ道中気になったものがあればウツシエ以外のものでもとりあえずは触れてみます。

これは嵐の夜に偶然出会ったワンコとたわむれる様子。可愛いねわんこ。ゲーム内も良いけど実生活でもわんこ飼いたいです。人生の最期はトイプードルと豆柴とポメラニアンの大群に埋もれて死にたい。


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わんこに夢中で餌をやっているとなんだか身体がバチバチ光り始めました。なにこの光?トップブリーダーに目覚めた証?

 

バチバチッ…

 

バチバチッ……

 

バチバチバチバチバチバチッ!!!!!!!!!!


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ビシャアーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!!!!!


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…………。


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そういうことはもっと早く言って………

どうやらひたすらリアルなこの世界では金属製のものを装着した状態で嵐の夜に外出すると雷を引き寄せるそうです。わんこの大群に埋もれるより先に感電死してしまった。

目の前で飼い主が落雷で死ぬ瞬間を目撃してしまったわんこのことを思うと胸が痛いです。


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ところ変わり、今度は通称"ほこらチャレンジ"

吟遊詩人の唄う「ひとすじの矢 ふたつの輪 射抜く時」を実践できれば歌にある通り、地底に眠る古代の祠が目を覚ますようです。


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辺りにはそれらしき輪っか状の岩が乱立しているのですが、よく見るとその中に二つの輪が直線上に重なる箇所がひとつだけ。


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発見。

距離はかなり遠いですが直線であることは間違いないです。ただこの手前の岩、穴の間近で射ろうにも足場が斜めになっており、ここから直接奥の岩を狙うことが出来ません。


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なのでわざわざ手前の岩からも離れた場所から、見えることのない奥の岩目掛けて丁寧に弓を引き絞っていきます。

こう見えても僕は学生時代、弓道部に所属していた経験があります。ゲームの中と言えど心を落ち着け、遥か遠くの的を射抜く能力には自信アリです。基本補欠要員だったことは今は気にしてはいけません。


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奥の岩付近。

めっちゃ惜しい…これもう少し奥から射っていれば入ったのでは。ワンモアトライ。


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通り過ぎた〜〜

…そんなこんなで雨の日も風の日も、時には雷の恐怖にも怯えながら見えない的に向けてひたすら矢を放ち続けること数十分…。

 


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入った〜〜〜〜!!!

そんな訳で悪戦苦闘の果てにようやく一本の矢を二つの穴に通すことが叶いました。これで伝承通りに祠は目覚め、その叡智を授けてくれるに違いありません。

 

…………………。

 

違いありません。

 

…………………。

 

違い…、…………あれ?

 

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どういうわけか、歌の通りに矢を放ったにもかかわらず祠はうんともすんとも言いません。何度確認しても矢はきちんと穴の向こうに刺さっている。これは一体どういうことか。

 

不審に思い辺りをうろうろしていると、そこには先ほど見つけていなかったのが不思議なくらい、今の今まで挑んでいた直線より遥かに短距離に並ぶふたつの岩が。

 

…。なんとなく嫌な予感がしつつもとりあえず一射してみます。えいや。一発で通りました。

 

ご…

 

ごごご…

 

ゴゴゴゴゴゴゴ………


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↑浮かび上がる祠と『ふたつの輪』クエストクリアの表示。


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……………。


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……………。

 

 

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キェアウオアェーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(錯乱)

 

 

気を取り直して旅を先に進めます。

野を越え山を越え、目的の神獣に向けて歩みを進めていくとその先で新たな出会いが。

 

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辺り一面水に覆われた土地で出会ったのは「ゾーラ族の王子」と名乗る、魚人のシド。爽やかな雰囲気とどことない暑苦しさが同居した不思議な青年です。


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出会い頭に新海誠ばりに名前を尋ねてくるシド。名を伝えただけでやたらめたら持ち上げてくれるので照れます。

どうやらシドが王子を務める「ゾーラの里」は現在未曾有の危機に晒されているらしく、リンクから唯ならぬ英傑の雰囲気を感じ取ったシドは助力を仰ぎたいのだそうです。どこか神獣の匂いがする案件。それなら手伝わない道理はありません。早速現場へ急行します。


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ゾーラの里めっちゃ幻想的で良い〜〜〜〜〜

パラセールで颯爽と降り立つとそこは滝に囲まれた神秘的な蒼の園、ゾーラの里。ここに暮らす人々は生まれた瞬間から水と共にあり、水の恩恵を与りながら日々を謳歌していました。そんな穏やかな里で発生した事件とは…?


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挨拶がてら里の民に話しかけているとリンクを親の仇と言わんばかりに恨み、罵詈雑言を浴びせてくる魚人さんと出会います。初対面でこの嫌われよう。

爆弾魔リンクの噂は遥か辺境のこの地にまで届いていたのでしょうか。


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いやもう…ひたっすらに幻想的だなゾーラの里…うっすら漂うSF映画メトロポリスが最高…。


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里の中央に鎮座する王、ドレファン。

彼の話によると長年里を守り続けてきた水の神獣がここ最近暴走を始め、それから噴き出す大量の水のせいでゾーラの里は四六時中雨に見舞われているのだそうです。このままでは里が水没し『天気の子』状態になりかねない……先ほどの『君の名は』王子といい、ここは新海誠の聖地とかなのでしょうか。シドがやたらぐいぐい来るのは新海誠系ヒロインだからなの?

 

…神獣を止めるべくドレファン王からやたらサイズぴったりなゾーラの鎧を受け取るリンク君。それを見たシドは

・鎧の制作者が自分の姉のミファーであること

・彼女は百年前の厄災戦でリンクと共にガノンと対峙した英傑の一人であること

そして彼女がリンクに想いを寄せていたことを語ります。


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リンクの幼馴染みとして、幼い頃から彼の傷を自身の魔法で治してあげていたミファー。

リンクが傷付くことは辛い…、しかし同時にその傷を自らが癒せることに存在意義を見出していた彼女は「これからも貴方の傷は私が治してあげる」と百年前に言い残していたのでした…。

しかしミファーは厄災戦で命を落とし…、それ以来、彼女を連れ戻せなかったリンクは当時を知る里の老人達の間で、親の仇ならぬ「英傑の仇」として記憶に深く刻まれることとなったのでした。

 

ミファーとの記憶を取り戻したリンク君。果たして神獣に打ち勝ち、その果てに彼女の仇でもある厄災ガノンを討ち滅ぼすことが出来るのか。

そしてゼルダ姫にパーヤにシドにミファーと、続々増えるヒロインに対しリンク君は最後に誰を選ぶのか。

次回に続く!