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【感想】シャニのエイプリルイベ 「Secret×Rose」が怖すぎた話

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やり過ぎだよ!!!!!!

…というワケで一年に一度のお祭り、アニメやゲーム関連の会社がいつからかアニバーサリー並みに力を入れなければならなくなったエイプリルフールの季節が今年もやってまいりました。

どの会社も練りに練ったおもしろポップなネタで勝負してくる中…、僕らの『シャイニーカラーズ』はなんと分岐たっぷり雰囲気どんより本格ホラーテキストに挑戦してきましたね!

 

 

 

 

いや何で?????

 

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物語は、あったかもしれないどこかの世界…伝統と規律を重んじるとある女学校の正門前から始まります。

この学園には生徒間で密かに守られ続けている暗黙のルールがある…。

一つは「男性教諭に不用意に近付かないこと」。

二つ目は「終業式が終わるまで敷地の外に出ないこと」。

正門前で出会った冬優子やめぐる、三峰らしき少女に忠告を受けた新人教諭こと主人公は、爽やかな春風に背を押されるように意気揚々と学園の門を潜ります。

 

しかしそこで待っていたのは穏やかな日常とは程遠い、陰惨な七不思議、生徒達の奇怪な行動、主人公に牙を剥く学園そのもの…主人公は調査を進めるにつれ、徐々に得体の知れない学園の真実へ近付いていくのでした…。

 

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こんなヤバいテキスト深夜に放り投げてくるんじゃないよ!!!!!!

トイレとお風呂行けなくなったでしょうが!!

 

…内容はざっくりこんな感じなんですけど、何が狂気ってシャニの全ユニット×3パターンのルートがそれぞれ大ボリュームで用意されていて、おまけにそのどれもが基本後味の悪いエンドなところなんですよね。

 

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例えばこれ、イルミネーションスターズのルートを選んだ時に流れるコミュなんですけど、危険な調査への協力を申し出るイルミネ三人娘を見た主人公…つまりPでありプレイヤーから洩れ出る感想が「きっと怖いだろうに俺のために付き添ってくれるなんてーー、抱きしめたくなるななんですよ。怖っ!!!

 

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他にもアルストロメリア睡眠薬入りの紅茶を飲まされ昏倒するエンドだったり(去年も似たような光景見たとか言っちゃいけない)、なんか全体的に異質というか、他の明るく楽しい一般的なエイプリルネタに比べて生理的にあれなガチホラーテキストがBGM無しで淡々と進みます。本当にこれ由緒正しきアイドルプロデュースゲーム?シャニちゃんなんか悪いもん食べた?

 

…なんかあれですよね。ふと思ったのはこれ、普段なごやかでお尻出しまくったりギャグ調で進行するクレヨンしんちゃん映画で急にホラーテイスト出してきた時のギャップに似てますよね。

「甜花ちゃんが別の誰かと入れ替わってる」とか、『踊れアミーゴ』のコンニャク人間を彷彿とさせますし。

 

…あと上で挙げたイルミネを抱きしめる主人公も、アイマス内でも屈指の善良PでもあるシャニP「アイドルを強引に触らせる」という、かなりの禁忌に踏み込んでる感じがあって、色々な意味で攻めた内容だなぁ…とは思います。

 

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そんで最終的にありとあらゆるコミュを回収すると、教員のはづきさんに特別なローズティーを振る舞ってもらうイベントが発生するのですが、その先で主人公は己の運命の相手たる女の子を一人を選ぶことになるんですね。


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ここの選ばれたアイドルの反応が三者三様で面白いというか、テキストは共通なんですけど、だからこそ「普段その口調せんやろ」みたいな子が迫真の声色でその内容を読み上げる様子は担当Pでなくても一見の価値ありです。

 

上の画像が特に分かりやすいんですけど、普段プロデューサーに対して敬語を貫く凛世がいつもの艶やかな声色を保ちながらめちゃくちゃ距離感縮めてこっちに語りかけてくる姿に、ホラーテイストのイベントでありながら思わずヒョッ………ってなりました。ヒョッ……


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中には性格が丸ごと変貌する子もいて、例えば甜花は最初聞いたらまず間違いなく音量上げてログから聞き直すくらいにはトーンの落ちた、完全に別人のていで喋っていました。怖い。

 

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そしてそんな中、何故かヤケクソ気味にヤンデレテキストを読み上げる皆大好き西城樹里。

可愛いな…安心するな樹里…お前は安定してるな…お前だけがこの殺伐としたエイプリルイベの中で唯一の癒しだ…。

 

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とまぁこんな感じでいくつもの謎を散りばめ、そしてその殆どに匂わせるような形で答えを提示し、一応の結末を迎えた今回のエイプリルイベ。

…期せずしてかはたまた意図的なのか、このような異質なイベントだからこそそれを「読ませる」「引き込む」、シャニの高いシナリオ能力や優れた演出を垣間見る結果となりました。

 

…核心を避けて説明すると、今回のお話は学園の七不思議と教員のはづきさんがキーとなるもので、最終的にお話ははづきさんの身にあることが起きることで幕を閉じるんですよね。

ただ、その結末がなんともまた後味の悪いもので…全てのルートを覗けばこの続きとなる真EDが解放されると解釈した自分は、深夜にひとりポチポチコミュを回収していったんですよ。

具体的にはラストのジュリエットを選ぶところのアイドル全員分。

 

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そうしたら後に「とっくに真EDは解放されていて、自分が後味悪いと感じたはづきさんの身に何かが起きるあれが真のEDだった」と気付いて絶望しました。

救いがねぇ!!!!!

 

…なんにせよ去年に引き続き大ボリュームで、シャニの最も得意とする「シナリオ」で勝負してきた今年のエイプリルイベも大大大満足の内容でした。

願わくば来年も再来年も、こんな素敵なお祭りが続きますように。ではではー。

 

 

 

……出来れば来年は、もっと平和なお話が見たいな…!!